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今日のベジタリアン情報    動物虐待にどう対処すべきか


人の目にふれることのない犬-繁殖犬


「甚だしい飼育怠慢は動物虐待」


動物虐待は、直接的な暴力ばかりではありません。
水や餌を与えず、病気や怪我を放置し、不衛生な状態におくような劣悪な飼育(飼育怠慢)が至るところで見られます。
特に動物業者の施設での劣悪飼育には目にあまるものがあります。
これに対してどう対処したらいいのか。そして行政に求めることは・・・
会に寄せられたレポートから紹介します。


ALIVE NEWS 2004年1月



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<動物虐待にどう対処すべきか>


人の目にふれることのない犬-繁殖犬


「甚だしい飼育怠慢は動物虐待」


動物虐待は、直接的な暴力ばかりではありません。
水や餌を与えず、病気や怪我を放置し、不衛生な状態におくような劣悪な飼育(飼育怠慢)が至るところで見られます。
特に動物業者の施設での劣悪飼育には目にあまるものがあります。
これに対してどう対処したらいいのか。そして行政に求めることは・・・
会に寄せられたレポートから紹介します。


ALIVE NEWS 2004年1月



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悪質ペットショップ情報



 つい先日、あるペットショップに立ち寄ったのですが、その動物の飼育環境はあまりにも悲惨なものでした。まず入り口には狭い檻に入れられた6匹のウサギがいました。身動きのとれない状態で、糞や尿が溜まりきっている最悪な状態でした。その横には成犬らしい柴犬が一匹、狭い鉄の檻のなかにいました。その犬が立つと、檻の天井に頭がぶつかる状態で、ストレスがたまっているのか何度も自分で頭をぶつけていました。


 店の中に入っても、店員さんがしばらく出てこない状態で、やっと出てきたと思えば、一見アルコール中毒にかかっているような、とても管理者とは思えないような方が出てきました。奥の方からは何十匹もの犬の怒った吠え声が強烈に聞こえました。入り口付近には、値段のつけられた犬と、つけられていない犬が20匹ほど個別に檻に入れられていました。


 まず子犬をみたのですが、コーギーの子犬の鼻にはカビらしきものがあり、膿のような鼻水を流していました。売れ残ってしまったのか、少し大きくなった犬もいたのですが、顔には痛々しい傷があったり、狭い檻をずっと回っていたり、ぶつかったりと、見るからに精神的病にかかっている犬ばかりで、体も完全に汚れきっている状態でした。そのせいか、店内は異様な臭いがしていました。


 何よりも衝撃的だったのが、一番奥に置かれた20匹程の犬達でした。電気の消された薄暗い場所に、成犬らしい犬が20匹ほど、狭い全面鉄格子の檻に1匹ずつ入れられていました。どの犬も牙をむき出し、威嚇の吠えを私にしてきました。何匹かの犬は、必死に鉄格子の檻を噛み続けていました。檻の中にはシートも何もひかれていない状態だったので、居心地も最悪なはずです。


 あの彼らの行動は、普通ではありません。精神的苦痛が痛いほど伝わってきました。生き地獄にしか思えません。子犬も、全ての犬達に水さえ与えられていませんでした。ペットショップのあり方は、この店だけに限らず、改善していかなければならない点が多くあると思います。




●人目がないのをいいことに劣悪な飼育状態


 私たちは、ペットショップチェックなどをして、ペットショップの問題点はだいたい理解できる。そのほとんどが、かわいそうな動物たちである。けれども、売られている動物は、客の目があるので、見た目は、一応きれいなところが多い。ところが、表に出ない、繁殖犬は、「ばっちゃん」にもあるように、より悲惨である。閉じこめられて、子供を産むだけ生ませられ、用済みになると、保健所などに処分に、持ち込まれる場合もある。


 夏に関わったS市のHペットショップについて、述べてみたい。ここは、表に10匹程度の子犬、うさぎ、ネコなどが売られていて、奥には10数匹の繁殖用の犬をおいて、ブリーディングもしている店である。


 売り物のウサギのケージの床は、糞で埋まり、ネコのケージの床は、新聞紙だらけで、からになった水入れには、新聞の切れ端が入っている。犬たちのケージも、ろくに水が入っていないところもあるという有様。奥に置かれている繁殖犬の檻も同様だが、ケージが金網になっていて、そのケージが2段重ねに積まれている。私が近づくと一斉に鳴いたが、鳴くことさえあきらめたような犬もいた。すぐに、市の動物指導センターに行き、以下のことについて、指導してほしいと要請した。



●動物行政に業者の指導を求めたが・・・


 法律により、水を絶やすことは虐待に当たるので、毎日、新鮮な水が飲めるように指導すること。動物取扱業者の基準による適正飼養とは言い難いので、そうじをする、散歩をさせる、金網をやめて、すのこをしくなどの、動物の生理、習性にあった、適正飼養に改善するように、強力な指導をしてほしい、と。


 行政の担当者が指導に行き、その結果、水の給水器だけはついた。けれども、その後何度か行ってみても、それ以上は、何も改善されない。ネコの水入れは、相変わらずからのことが多く、ウサギのケージの床は、糞がまたつもりという状態である。すのこについても、わかりましたと、返事はいいが(指導センター)、冬になってもそのままである。犬の散歩は、店の主人が「行っている」とが言っていたと、その言葉を鵜呑みにするだけ。



●今できることと、そして法律や条例の改正を


 「動物取扱業者にかかる飼養施設の構造及び動物の管理の方法に関する基準」には、「飼養する動物の習性及び生理に応じて運動場、水浴び場…」とあるが、運動場など、ペットショップではどこにもない。それよりも、はっきりと犬の場合は、散歩を1日1回はさせること、にする方が現実的である。


 また、掃除がしやすいために、実験動物のケージや、保健所のネコのケージが、金網のところが多いが、これは、禁止にすべきと思う。一生、この中で過ごす動物のことを考えると、虐待以外の何ものでもない。せめて、動物病院にあるような敷物をしくべきで、床が糞で汚れないように、掲示から出し、散歩もさせてやればよい。


 基準は法律と違い強制力がないので、あくまでも、行政をせっついて、動かし、できるだけ動物たちの苦痛のない状態に持って行くしかない。そのためには、こういうことに気付いた人々が声を上げるしかない。法律がない以上は、世の中の人々の声で行政を動かすことが必要だ。また、私たちの税金で運営されている行政は、納税者の意志を無視してはいけないはずである。


 今ある、法律と基準で、動物を救う方法を模索せざるをえないが、どうしても限界がある。次の動物愛護法の改正時には、「虐待の定義を」強く要望したい。動物の実態にあわせた、きめ細かな虐待についての定義が必要だと思う。









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<動物虐待にどう対処すべきか>


人の目にふれることのない犬-繁殖犬


「甚だしい飼育怠慢は動物虐待」


動物虐待は、直接的な暴力ばかりではありません。
水や餌を与えず、病気や怪我を放置し、不衛生な状態におくような劣悪な飼育(飼育怠慢)が至るところで見られます。
特に動物業者の施設での劣悪飼育には目にあまるものがあります。
これに対してどう対処したらいいのか。そして行政に求めることは・・・
会に寄せられたレポートから紹介します。


ALIVE NEWS 2004年1月



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悪質ペットショップ情報



 つい先日、あるペットショップに立ち寄ったのですが、その動物の飼育環境はあまりにも悲惨なものでした。まず入り口には狭い檻に入れられた6匹のウサギがいました。身動きのとれない状態で、糞や尿が溜まりきっている最悪な状態でした。その横には成犬らしい柴犬が一匹、狭い鉄の檻のなかにいました。その犬が立つと、檻の天井に頭がぶつかる状態で、ストレスがたまっているのか何度も自分で頭をぶつけていました。


 店の中に入っても、店員さんがしばらく出てこない状態で、やっと出てきたと思えば、一見アルコール中毒にかかっているような、とても管理者とは思えないような方が出てきました。奥の方からは何十匹もの犬の怒った吠え声が強烈に聞こえました。入り口付近には、値段のつけられた犬と、つけられていない犬が20匹ほど個別に檻に入れられていました。


 まず子犬をみたのですが、コーギーの子犬の鼻にはカビらしきものがあり、膿のような鼻水を流していました。売れ残ってしまったのか、少し大きくなった犬もいたのですが、顔には痛々しい傷があったり、狭い檻をずっと回っていたり、ぶつかったりと、見るからに精神的病にかかっている犬ばかりで、体も完全に汚れきっている状態でした。そのせいか、店内は異様な臭いがしていました。


 何よりも衝撃的だったのが、一番奥に置かれた20匹程の犬達でした。電気の消された薄暗い場所に、成犬らしい犬が20匹ほど、狭い全面鉄格子の檻に1匹ずつ入れられていました。どの犬も牙をむき出し、威嚇の吠えを私にしてきました。何匹かの犬は、必死に鉄格子の檻を噛み続けていました。檻の中にはシートも何もひかれていない状態だったので、居心地も最悪なはずです。


 あの彼らの行動は、普通ではありません。精神的苦痛が痛いほど伝わってきました。生き地獄にしか思えません。子犬も、全ての犬達に水さえ与えられていませんでした。ペットショップのあり方は、この店だけに限らず、改善していかなければならない点が多くあると思います。




●人目がないのをいいことに劣悪な飼育状態


 私たちは、ペットショップチェックなどをして、ペットショップの問題点はだいたい理解できる。そのほとんどが、かわいそうな動物たちである。けれども、売られている動物は、客の目があるので、見た目は、一応きれいなところが多い。ところが、表に出ない、繁殖犬は、「ばっちゃん」にもあるように、より悲惨である。閉じこめられて、子供を産むだけ生ませられ、用済みになると、保健所などに処分に、持ち込まれる場合もある。


 夏に関わったS市のHペットショップについて、述べてみたい。ここは、表に10匹程度の子犬、うさぎ、ネコなどが売られていて、奥には10数匹の繁殖用の犬をおいて、ブリーディングもしている店である。


 売り物のウサギのケージの床は、糞で埋まり、ネコのケージの床は、新聞紙だらけで、からになった水入れには、新聞の切れ端が入っている。犬たちのケージも、ろくに水が入っていないところもあるという有様。奥に置かれている繁殖犬の檻も同様だが、ケージが金網になっていて、そのケージが2段重ねに積まれている。私が近づくと一斉に鳴いたが、鳴くことさえあきらめたような犬もいた。すぐに、市の動物指導センターに行き、以下のことについて、指導してほしいと要請した。



●動物行政に業者の指導を求めたが・・・


 法律により、水を絶やすことは虐待に当たるので、毎日、新鮮な水が飲めるように指導すること。動物取扱業者の基準による適正飼養とは言い難いので、そうじをする、散歩をさせる、金網をやめて、すのこをしくなどの、動物の生理、習性にあった、適正飼養に改善するように、強力な指導をしてほしい、と。


 行政の担当者が指導に行き、その結果、水の給水器だけはついた。けれども、その後何度か行ってみても、それ以上は、何も改善されない。ネコの水入れは、相変わらずからのことが多く、ウサギのケージの床は、糞がまたつもりという状態である。すのこについても、わかりましたと、返事はいいが(指導センター)、冬になってもそのままである。犬の散歩は、店の主人が「行っている」とが言っていたと、その言葉を鵜呑みにするだけ。



●今できることと、そして法律や条例の改正を


 「動物取扱業者にかかる飼養施設の構造及び動物の管理の方法に関する基準」には、「飼養する動物の習性及び生理に応じて運動場、水浴び場…」とあるが、運動場など、ペットショップではどこにもない。それよりも、はっきりと犬の場合は、散歩を1日1回はさせること、にする方が現実的である。


 また、掃除がしやすいために、実験動物のケージや、保健所のネコのケージが、金網のところが多いが、これは、禁止にすべきと思う。一生、この中で過ごす動物のことを考えると、虐待以外の何ものでもない。せめて、動物病院にあるような敷物をしくべきで、床が糞で汚れないように、掲示から出し、散歩もさせてやればよい。


 基準は法律と違い強制力がないので、あくまでも、行政をせっついて、動かし、できるだけ動物たちの苦痛のない状態に持って行くしかない。そのためには、こういうことに気付いた人々が声を上げるしかない。法律がない以上は、世の中の人々の声で行政を動かすことが必要だ。また、私たちの税金で運営されている行政は、納税者の意志を無視してはいけないはずである。


 今ある、法律と基準で、動物を救う方法を模索せざるをえないが、どうしても限界がある。次の動物愛護法の改正時には、「虐待の定義を」強く要望したい。動物の実態にあわせた、きめ細かな虐待についての定義が必要だと思う。









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